彼の知識と心
彼は至高の隠された御名のハティミーヤの後継者であるから、現代において知識の心理を持っている。彼はアッラーの知識において高級な言葉を話し、彼のような者だけがそれを本当に理解するのである。彼は些細なことから莫大な知識を引き出せる。彼が一つの文字について話し始めると、そこから多くの意味が生まれ、聞き手は彼の知識の広大さに驚嘆する。その証拠に、彼はシェイフになって以来、アッラーの御名の「ハ」(アラビア語でアッラーの御名の最後の字)についてしか語らない。毎回、彼はまったく新しい理解と繊細な意味を引き出す。彼はこう言う:「私からお望みのものを取りなさい。私の知識は預言者ムハンマドから得たものである。ムリード(弟子)よ、あなたはアッラーの光と神秘をどれだけ持っているのか?まあ、私は疲れないよ……あなたが疲れない限りはね」。また、シェイフはよく私達にこう言う:「私はページをめくるのが速い。各ページで立ち止まろうと思ったら、誰も最初の神秘を知ることはできないだろう」。これは彼の寛大さと、ムリードにとって道を切り開きやすくしているという事実の明確な表れである。ムリードの比較的少ない労力で、短時間で、地位から地位へとムリードを導いてくれる。もし彼がカッブダ(一握りの光)とその顕現について語るなら、それは特殊性の香りを想像するのに十分であろう。彼がアッラーの美名とその顕現について語るなら、心は親密さと神聖さの力に酔う。彼が選ばれし者(預言者ムハンマド)について語るなら、心は顕現した光で満たされる。こうして彼の光が心に入る!彼の心は、泡立つ海、堅固な山に例えられる。実際、彼は永生するアッラーを永続的に観照している。彼は真理を知っているので、もはや彼にアッラーがベールで隠されることはない。アッラーの御使い(彼に祝福と平安を)もまた、シェイフの視界から離れることはない。シェイフから次の言葉を聞いたことがある:「アッラーに誓って、もし預言者ムハンマドが一瞬でも私から姿を消すとすれば、私はもはや自分をムスリムと見なさないだろう」。彼の弟子たちの中には、実際に常に同じ状態にある者もいる。では、彼らにそのような状態を与えた師について、何と言うことができようか。私たちはこの偉大なイマームの真価を決して理解することはできないが、ファキールの確信は日々高まっている。いわば、彼は歩く光の宝箱のようなもので、もし彼が光を与えたいと思えば与えるし、そうしたくないと思えば与えない。彼は高貴な神秘を完全に掌握している。彼は話すとき、すべての心を包み込み、初心者であろうと、道案内人であろうと、新参者であろうと、誰もが彼の言葉から恩恵を受ける。