真の「カラマ」とは、創造の主人である預言者ムハンマド(アッラーの平安と御加護がありますように)に厳格に従うことである。従って、しもべは、言葉と行いによって、外面的にも内面的にも預言者ムハンマドのスンナ(伝承)に従うのである。シェイフは、その源から飲み、その海で溺れた。彼の「カラマ」のひとつに、彼の前で人々が何か考え事をしているとき、その中に質問があれば、たとえその質問が言葉で発せられなくとも、シェイフはその答えを与えるというものがある。また、シェイフがハディースやコーランの一節を口にすると、弟子はそれまで持っていなかった知識や理解がすんなりと心の中に定着することもよくある。それは、シェイフが言葉を口にするときに発揮されるバラカ(祝福)である。シェイフの習慣のひとつに、弟子たちが集まるたびに講義をすることがある。そのたびに、シェイフはあるテーマについて話す場合、関係者はテーマの対象が自分であることを直接理解し、シェイフの言葉は、該当する弟子が熱望していたアドバイスとなる。シェイフの言葉は暴露の手段なのだ。彼の「カラマ」の中には、多くのムリードたちが同時に別の場所でシェイフを見たと証言している事実もある。同様に、彼の手による病人の癒しも報告されている。また、彼と一緒にいると悟りの開きが速いという事実は、彼のバラカから来ている。実際、彼は心の闇を瞬く間に光に変える。また、シェイフは、相手がまだ何も話していないことをシェイフが自ら話し出すということも特筆に値する。これは、相手が話かったことをシェイフはより優れた言葉で伝えることができるということを意味している。このようなことは、シェイフを知っている人、あるいはシェイフと接触している人なら誰でも気づくことである。今現在、シェイフはアルアルイにあるザウィアにおり、弟子たちの世話に忙しくしている。そして、彼は「アッラー」という御名を教えていることで知られている。アッラーが、私たちを彼から恩恵を受けさせ、私たちを彼の御前に導いて下さいますように。